世界観概説

Last-modified: Wed, 11 Dec 2019 02:31:31 JST (1607d)
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概要

 舞台となるのは21世紀末から22世紀初頭にかけての近未来。機械に文明を奪われつつある現実世界と、その周辺を取り巻く様々な形態の世界をクローズアップする。

サーバに構築された世界

 西暦2052年、中欧の学者バルナバーシュ・ハンゼルカが〝箱庭コンピュータ構想〟を発表。人類の記憶や感覚を外部へ移植し、高度な文明を持つ世界をコンピュータの中に作り上げることを提唱。

 この構想における目標は、地球のパラレル世界を再現し未来をより完璧にシミュレートすることであったが、まずはハンゼルカ一家により私的な運用実験が行われることとなった。

 このときに生み出されたETERNECOを皮切りに、数多くのサーバ世界が各地に出現。サーバ世界に自分のデータを作って意識を共有したり、死人のデータをサーバ世界に送り込んだりする商売まで出現し、人間の暮らす世界は変貌を遂げる。

倫理観の変化

 箱庭コンピュータ計画は世界に変革をもたらしたものの、その結果、徐々に深刻化していたデジタルデバイド問題が急速な拡大を引き起こす。

 デジタル機器を使いこなす富裕層がその力を大いに活用して勢力を伸ばす一方で、貧困や無学に悩む人々はコンピュータの世界から遠く離れたスラム街に身を寄せることを強いられた。

 このような経緯で、文明による恩恵を受ける者と文明から排除された者との溝が深まりつつある。